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音楽療法について

About is Music Therapy ?

音楽療法の定義

日本音楽療法学会

「音楽の持つ生理的・心理的・社会的働きを応用し、心身の障がいの軽減回復・機能の維持改善・生活の質の向上・問題となる行動の変容などを目的のもと、意図的・計画的に行われる治療技法である。」

心にとどく高齢者の音楽療法

「音楽療法は、音楽の持つ生理的、身体的、心理的、社会的、霊的または哲学的な働きを利用して、心身の健康の維持・促進・回復・改善を援助するものである。それは、生命の質を高め、自己表現するために個々の能力と欲求を見つけることから始める。」

音楽(音)は、古代から人類の生活において水や空気のように必要不可欠なものでした。
その様態は時代と共に変化し、音楽を求める人々の文化や習慣の多様化に伴い、音楽療法の定義も日々進化しています。
しかし、時代がどのように変化しようとも、人間性や愛などの人間の本質に関わることは不変です。
音楽療法には、音楽が人間に与える不変的な影響力と、それを受け入れる人間の多様な感性に適合する流動性を持ち合わせているということです。

音楽療法の役割

既成曲、即興曲などの音楽を提供し、音楽の楽しさを十二分に使って対象者の感動体験を引き起こす。
個々の対象者の症状やニーズ、段階に応じて音楽体験という技法を用いる。
対象者の自発性が高まるように援助する。​
対象者に応じた一定の目標を達成し、効果の測定を行う。​

音楽の三要素

リズム

・組織化する
・人をまとめる
・元気づける
・活気づける
・早いテンポ(→過緊張)
・遅いテンポ(→緩み切る)

メロディ

・時間の経過を体感
・始まりと終わりの意識
・繰り返しによる予測と記憶
・安心感の構築
・深い情緒と感覚に作用
・活力の呼び起こし
・長期記憶へのアクセス

ハーモニー

・緊張と緩和
・自己調整機能の働き
・終わりと始めの意識
・抱擁感

音楽の多面的アプローチ

社会的側面
  • 言語や国境を超えて、様々な気持ちを交流させることができるコミュニケーション機能
  • 連帯感や所属感が生じ、穏やかな雰囲気を共有できる
  • 集団音楽活動では、社会性が要求される
  • 音楽活動には、音や他者と合わそうとする統合的精神機能が働く
生理的側面
  • ニューロン(神経細胞)を通じて、大脳皮質の感情中枢に大きな影響を与える。
  • 自律神経系及び大脳皮質の運動中枢に賦活的、あるいは抑制的な影響を与える。
  • 長期記憶において、出来事と結びつきやすい性質がある。
  • 認知的プロセスを刺激する。
心理的側面
  • 浄化作用
  • 自己愛的な満足をもたらしやすい
  • 人間の美的感覚を満足させる
  • 発散的であり、情動の直接的作用をもたらす
  • 身体的運動を誘発する
  • 統合的な精神機能
  • 生きる動機づけとなり、やる気を起こさせる

音楽療法の対象

音楽の持つ幅広さから、音楽療法の対象者は乳幼児から高齢期までの広範囲に適用されます。
下記以外に特定の障がいや相談がございましたら、「お問い合わせ」よりお気軽にご連絡ください。  
学習障がい
コミュニケーション障がい
発達性協調運動障がい
広汎性発達障がい(自閉症など)
行為障がい
注意欠陥多動性障がい
破壊的行動障がい
発達段階に多く見られる心因性と考えられる障がい
情緒障がいと呼ばれたり、神経症、心身症自律神経失調症なども含む
身体機能の未発達や後天性の機能障がい
糖尿病
慢性疾患
薬物依存
摂食障がい
人格の偏りや、それに基づく社会生活上の困難など
(境界型人格障がい、自己愛人格障がい)
精神分裂病
躁うつ病
不登校
対人恐怖症
認知症
心身の障がい
脳障害
何らかの不全感
無力感
苦痛
不快感
抑うつ感
焦燥感を持つ対象

音楽療法の効果

音楽療法は、ただ歌うとか、音楽を聴くとは全く異なります。
簡単に「音楽は楽しいからいいだろう」ではなく、楽しむことは手段であり、目標を目指さなければなりません。
音楽は、自律神経系や免疫系、ホルモン系てほ様々な影響を与えます。
例えば、終末医療では音楽療法を受けた人と受けなかった人の比較では、受けた人のほうが寿命が長かったという報告があるくらいです。
一端ではありますが、音楽療法の効果をご紹介します。
幼児期(障がい児童含む)
  • 心と身体の発達支援
  • 自己表現や感情表現の促進
  • 段階的成長のコントロール
    (身体的・精神的成長の支援)
  • 発語の矯正と回復
  • 体験世界の拡大
全年齢
  • リハビリテーション
  • 発散、身体的快感
  • 自信の回復
  • 社会的自立
  • 不安の軽減
  • 疼痛緩和
  • NK細胞の活性化
高齢期
  • 心身の健康維持や活性化
  • 認知症の改善・進行防止
    不安と不穏、敵意の軽減
  • QOL(生活の質)の向上
  • 生きがい創造
  • 発語の矯正と回復