事例紹介

ダウン症のA君

木村久美子

ダウン症を持つA君の事例です。
もう10年を超えるおつき合いになります。
初めは集団セッションに来てくれました。
そこから、個人セッションに切り替えてくださった事例です。

集団セッションへの参加

ダウン症児童をお持ちの親の会の会員様より集団の音楽活動の依頼を受けておりました。
そこで出会ったのがA君です。

A君は運動面では、しんどい面がありました。
それなのに、本人は毎回毎回、楽しく参加していました。

A君の主治医からは、ジャンプは難しいと伝えられていました。
しかし、集団の音楽活動において『よさこいソーラン』を踊るうちにジャンプができるに至りました。

音楽療法では、集団の力・運動の誘発を活用します。
A君の積極的な参加、それに伴う身体活動の変化が見え始めました。

個人セッションの開始

集団活動と並行して、個人的にもできる可能性を増やしてやりたいとの親御さんの希望がありました。
個人セッションの開始です。

個人セッションでは、A君の姿勢・体幹・感覚(感覚統合療法を取り入れる)に働きかけ、歌唱も多く取り入れました。
トランポリンやボデイボールで体幹を、ダンスで身体運動を促します。

トライアングルを叩く姿勢が安定したことで、楽器を持つ手(支持手)とバチを持ち叩く手(操作手)が協同し、トライアングルを鳴らすことができるようになりました。
A君自身、曲と合わせられる喜びを大いに感じることができます。

片脚上げについては、苦手な方の足も上げられるようになり、両方の足のバランスよく交互にあげらせるようにもなりました。
するとダンスにおいて、身体がより自由に大きく動けるようになり、喜びが倍増し、自信を持って活動できるようになりました。

言語面の成長も

少しずつですが、姿勢が安定し、片脚上げが可能になりました。 
また、言語面の成長も認められてきました。

歌が好きでアニメ曲、学校で習った歌、はやりの歌などを歌います。
フレーズの語尾のみ発声していましたが、フレーズの最初の音や、単語がはっきりしてきました。

例えば、「つばさ」では「さ」のみ発声していましたが、「うばさ」と聞こえるまでにはっきりしてきました。
「あんぱんまん」では「・・・・まん」のみでしたが、「・・ぱんまん」と聞こえます。

これらの成果で、A君のリクエスト曲名が理解しやすくなりました。
A君との意思疎通がスムーズになり、トラブルが減少しました。

これから

親御さんは、セッションに同席していただいております。
A君の成長を目の当たりにすることで、成長を確認し、可能性を感じていただいております。

日々の生活の中では、なかなか専門的にアプローチできません。
今回は、音楽療法と感覚療法の二本立てで、より専門的に成長のご支援ができた事例と言えると思います。

A君は、片脚上げとバランスが安定してきました。
今後は、ドラムの脚ペダル使用しながら演奏出来るようになる事を期待しています。

きっと表現の幅が広がると思います。
A君の日常が豊かで素晴らしいものでありますよう、これからもセッションを続けていければいいですね。

【外出自粛に対応】ご相談の受付

コロナの影響で自宅にいる機会が多くなっています。
国民の多くが在宅勤務やいつもと異なる世の中に対応していっていることと思います。
しかし、障がいをお持ちのお子様や、在宅機会の多い障がいをお持ちの方は、いかがでしょうか。
いつにない社会の変化を敏感に察知し、不安になっている方も多くなっています。
障がいのある方は、私たち以上に変化の適応に慣れていません。
体調、気持ち、行動、コミュニケーション、ライフサイクルの様々なところに変化がでているはずです。
在宅でのお過ごし方や、寄り添い方、自宅でできることなど様々な相談がありましたら是非ともご相談ください。
力を合わせてこの危機を乗り越えましょう!!

WoodVillage 代表 木村久美子

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