事例紹介

注意欠如多動性障がいのB君

木村久美子

注意欠如多動性障がいをご存知ですか。
年齢に見合わない「不注意さ」、好きなこと以外に関心や興味を示さない「多動性」、思いついたことをよく考えず行動に移してしまう「衝動性」などが見られる障がいです。
B君は、幼児期より注意欠如多動性障がいを持っています。
そんなB君が、集中力を持つことができた事例です。

出会い

B君は、地域の療育園に通園されていました。
親御さんがお知り合いの方からWoodVillageのウワサを聞かれたようで、連絡をくださったことで、B君に出会うことができました。

親御さんのご希望は、身体に無駄な力が入ることによる余計な動きの軽減と、習い事であるピアノの継続でした。
本人も、この余計な動きによって活動に自信が持てなくなっているようでした。

習い事のピアノも、習い始めてからすぐについていけなくなったようです。
音楽療法による身体機能の協調を高めていけるのではないかと考え、アプローチを開始しました。

初回から3回目のセッションで、足首が硬いや、動きにメリハリがない、ボディイメージが希薄などの観察がされました。
感覚統合療法で身体でのアプローチ、音楽療法でピアノを続け、コンディショニングで筋肉へ働きかける方針を定めました。

セッション開始

まずは、感覚療法です。
足裏の感覚を促し、足首の柔軟性を引き出します。

体幹強化ためにトランポリンも導入しました。
ダンスではしゃがむ動作を多く取り入れ、足首の筋肉を整える(コンディショニング)を実施しました。

また、歌いながら、お手玉をするなどの統合的な療法も取り入れます。
目と手の協同を促したり、次の動きに移る時に間を感じてもらいます。

他には、ドラムによる力加減の調整も有効でした。
大きい音、小さい音のコントロールを促すことで、『音を聴く』から『体を動かす』一連の動作を統合させていくのです。

コンディショニング
「筋肉を整える」という方法です。
リセットコンディショニンとアクティブコンディショニングの2つの手法を用い、人体650の筋肉を調整、再教育をすることで「Good Condition」を実現する方法です。

徐々に効果が出てきます

以上の身体への働きかけにより、立位・座位姿勢が安定してきました。
着席時間が長くなり、集中してピアノのレッスンを受けられるようになります。

最長で30分のレッスン継続が可能になったのです。
これは、ピアノのレッスンを継続するためにとても重要な要素になりました。

セッションを開始して、約1年ごろから、ピアノがどんどん進みました。
発表会で、堂々とお客様の前で日頃の成果を披露することもできました。

障がいにより自信が持てなくなっていたB君の、貴重な成功体験の繰り返しです。
成功体験の繰り返しは、きっとB君の自信と誇りにつながっていくことでしょう。

今後に向けて

B君は小学3年生になりました。
正直なところ、学習面でしんどい面が出てくるのではないかと考えています。

ここで最も恐ろしいことは、本人ができないことを認めて積み重ねていくことです。
出来ることを認め、出来ることを増やしていかなければなりません。

もちろん、それには音楽療法だけで達成できるものではありません。
生活の中で、学校で、社会でB君がいかに成功体験を積み重ねることができるかが大切になってきます。

きっと、親御さんは、時に学校の先生や養護の先生、御自身の考えなどそれぞれの思惑や考えの食い違いに悩まれていくことでしょう。
音楽療法によるきっかけをもって、親御さんへ安心していただける指針の提供と、学校などのどへの調整も提案できればと考えています。

【外出自粛に対応】ご相談の受付

コロナの影響で自宅にいる機会が多くなっています。
国民の多くが在宅勤務やいつもと異なる世の中に対応していっていることと思います。
しかし、障がいをお持ちのお子様や、在宅機会の多い障がいをお持ちの方は、いかがでしょうか。
いつにない社会の変化を敏感に察知し、不安になっている方も多くなっています。
障がいのある方は、私たち以上に変化の適応に慣れていません。
体調、気持ち、行動、コミュニケーション、ライフサイクルの様々なところに変化がでているはずです。
在宅でのお過ごし方や、寄り添い方、自宅でできることなど様々な相談がありましたら是非ともご相談ください。
力を合わせてこの危機を乗り越えましょう!!

WoodVillage 代表 木村久美子

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