木村久美子
音楽が私たちにもたらす影響を考えてみます。
もちろん、ただ音楽を楽しむだけで十分なんです。
胎児は母親の鼓動を聞いています。
生きている限りは、音楽(音)を楽しむことができるのが私たちなんですね。
音楽の三要素別のはたらき
①リズム
- 組織化する
- 人をまとめる
- 活気付ける
- 早いテンポ(→緊張しきって異常な状態に陥る)
- 遅いテンポ(→緩みきってしまう)
②メロディー
- 時間の経過や、始まりと終わりを学習できる
- 繰り返すことで予測や記憶を高め、安心感を得る
- 深い情緒、感覚・イメージや活力を呼び起こし、長期記憶として残る
③ハーモニー
- 緊張と弛緩の自己調整を高める
- 終始感を得る
④その他のはたらき
- 身体的・情緒的な刺激を与える
- 社会的な統合を促す
- コミュニケーションを促す
- 感情表現を可能にする
- 連想を引き出す
- 気力・不快感・日課からの気分転換
- 柔軟性がある
- 時間軸の中で構成される
- 美的な経験である
- 参加しやすい活動
音楽による影響
生理的側面
- 感覚ニューロン(神経細胞)を通して、大脳皮質の感情中枢に大きな影響を与える
- 自律神経・大脳皮質の運動中枢に賦活的、または抑制的な影響を与える
- 長期記憶において、出来事と結びつきやすい
- 認知的プロセスを刺激する
心理的側面
- 浄化機能
- 自己愛的な満足をもたらしやすい
- 人間の美的感覚を満足させる
- 発散的であり、情動の直接的作用をもたらす
- 身体的運動を誘発する
- 統合的な精神機能
- 生きる動機付けとなり、やる気を起こさせる
社会的側面
- 言語や国境を超えて、様々な気持ちを交流させることができるコミュニケーション機能
- 連帯感や所属感が生じ、穏やかな雰囲気を共有できる
- 集団音楽活動では、社会性が要求される
- 音楽活動には、音也他社と合わそうとする統合的な精神機能が働く
コロナの影響で自宅にいる機会が多くなっています。
国民の多くが在宅勤務やいつもと異なる世の中に対応していっていることと思います。
しかし、障がいをお持ちのお子様や、在宅機会の多い障がいをお持ちの方は、いかがでしょうか。
いつにない社会の変化を敏感に察知し、不安になっている方も多くなっています。
障がいのある方は、私たち以上に変化の適応に慣れていません。
体調、気持ち、行動、コミュニケーション、ライフサイクルの様々なところに変化がでているはずです。
在宅でのお過ごし方や、寄り添い方、自宅でできることなど様々な相談がありましたら是非ともご相談ください。
力を合わせてこの危機を乗り越えましょう!!
WoodVillage 代表 木村久美子