私は音楽療法の専門家である音楽療法士です。
音楽療法士は国家資格ではありませんが、専門的な知識と経験があることを認められた民間資格です。
海外では、医療機関で治療として用いられることもあります。
今後、日本の医療にも広くエビデンス(根拠)のある医療として用いられていくことを期待しています。
音楽療法士とは
音楽療法士は、日本音楽療法学会で認定される民間資格です。
認定に際しては、①書類審査 ②実技試験 ③面接試験 が行われます。
認定された後も、音楽療法の質の維持と向上のため、5年ごとに資格の更新審査が行われています。
2017年現在で、認定音楽療法士は全国で約3000名くらいいらっしゃるそうです。
音楽療法は、繊細な音楽技術を通して人間関係技術を駆使します。
対象者は千差万別であり、その方法と効果は個別具体的です。
ですので、細心の配慮が必要であり、特別な知識と訓練を受けた人でなければ、最大の効果に資するセッションは行うことはできません。
学校や自治体などでは、独自で音楽療法士を認定しているところもありますので、認定団体のご確認は必要かなと思います。
音楽療法士とは、
音楽の持つ生理的・心理的、社会的働きを応用し、心身の障害の軽減回復・機能の維持改善・生活の質(QOL)の向上・問題となる行動の変容などの目的のもと、意図的に計画的に行われる治療プロセスを実践する者を言います。
日本音楽療法学会のこと
日本音楽療法学会とは、2001年に設立された、全国の音楽療法と関連領域の専門家からなる会員数約5500名を超える学術団体です。
音楽療法実践家が集結しており、目標①音楽療法活動のレベルを上げる、②音楽療法を保険扱いにすることにより、広く普及させ、身分法を制度化することを目指しています。
1986年設立の『バイオミュージック研究会』と2994年設立の『臨床音楽療法協会』が統合し、1995年に前身となる『全日本音楽療法連盟』が設立されました。
1997年より『学会認定音楽療法士』資格制度が開始され、2001年の学会設立へと続きます。
音楽療法士の活躍する職場
- 精神科病院
- 一般病院
- 診療所
- 福祉関連施設
- リハビリテーションセンター
- 養護学校
- 小学校、中学校
- 児童施設
- 老人保健施設
- 老人ホーム
- 高齢者施設など
コロナの影響で自宅にいる機会が多くなっています。
国民の多くが在宅勤務やいつもと異なる世の中に対応していっていることと思います。
しかし、障がいをお持ちのお子様や、在宅機会の多い障がいをお持ちの方は、いかがでしょうか。
いつにない社会の変化を敏感に察知し、不安になっている方も多くなっています。
障がいのある方は、私たち以上に変化の適応に慣れていません。
体調、気持ち、行動、コミュニケーション、ライフサイクルの様々なところに変化がでているはずです。
在宅でのお過ごし方や、寄り添い方、自宅でできることなど様々な相談がありましたら是非ともご相談ください。
力を合わせてこの危機を乗り越えましょう!!
WoodVillage 代表 木村久美子